身の回りの様々な情報をセンシングし信号処理することで、新たな機能を実現したり、機器の性能を向上させる「センシング信号処理」の研究を進めています。特に、音響・画像情報処理、バイオメトリクス(生体認証)、電気音響、Internet of Things(IoT)、過渡信号解析、静電気放電(ESD)、環境電磁工学(EMC)などの分野について、ハードウェア・ソフトウェア双方から追究しています。皆さんが和気あいあいと充実した時間を過ごしながら、研究を通じて広く成長してもらえる研究室環境と研究指導を心がけています。海外の大学と共同研究を進めて留学生も交換するなど、国際化も積極的に進めています。
エレクトロニクス発展の方向性のひとつは、生体を含めた物理世界の(アナログ)情報と、クラウド・通信機器にて扱うデジタルビットの情報とを賢く繋ぐ部分の深耕です(- AI on "Things" -を提唱)。本研究室ではこの発展に寄与できる、低消費電力かつ高性能な人工知能(AI)処理素子・回路・システム、スピン流工学(メモリ、AI応用)、IoT分野のセンサ領域拡大とAI処理、及び量子コンピュータの計算手法・素子に関する研究を進めています。応用は広く、豊かな経験へのAIが到達しえない知の創造活動も支援できるConScienceの基盤となる技術です。