キャンパスライフ
東京理科大学 創域理工学部
機械航空宇宙工学科

キャンパスライフ

College Life

在学生の声※在学生の声は取材当時のものです

COLLEGE LIFE NO.1

航空宇宙の勉強に思いっきり励める
充実した学科・研究環境と友人たち!

ケニス 銀河 さん

  • 学年:学部2年(当時)
  • 出身:静岡県・県立静岡東高等学校 出身
ケニス 銀河
東京理科大学と本学科を選んだ理由を教えて下さい。

野田キャンパスは、都会の喧騒から離れて落ち着いて勉強ができる環境と、充実したサークル活動や研究施設が、好印象でした。航空宇宙の勉強をしたかったので、宇宙関連の研究室や施設が整ったこの学科を選びました。必修の授業が多く、関門科目などがあり、学業に励める環境であるのも、とても魅力的でした。実際、レポートやテスト勉強は大変ですが、普段は意外と友達と遊んだりもでき、とても楽しい学校生活を送れています。

高校生活をどのように過ごされましたか?

私の高校は文武両道を掲げていたので、学業と部活の両方に全力で取り組んでいました。学校から与えられる、試験や課題などをきちんとこなしていました。三年生になると受験を見据えて学校の課題など以外にも、自主的にいろいろな勉強に取り組みました。とにかく高校時代は学業、部活、遊びのすべてに全力で取り組みました。

学科の魅力と印象的な授業はありますか?

物理や数学などの理論的な勉強以外にも、プログラミングやCAD、実験や実習など幅広く、多くのことを学べてとても充実しています。特に、プログラミングの授業がとても印象的でした。実際の社会に活用できそうなプログラムを、友達などと協力して書けたことがとても良かったです。プログラミングの力もとても伸ばせました。

ケニス 銀河
COLLEGE LIFE NO.2

様々なことを学び、
何か世の中に残るものを作りたい

西野 七海 さん

  • 学年:学部3年(当時)
  • 出身:東京都・東洋英和女学院高等部 出身
なぜ本学科を選びましたか?

世の中に残るようなものを作りたいという思いが漠然とあり、選びました。特に、この学科は、微細加工から航空宇宙まで多岐にわたる分野の研究室があり、何を作りたいのか決めかねていた自分にとっては、入って学んでから方向性を決められるというのは魅力的でした。高校生で既に方向が決まっている人は多くないと思うので、勉強してからいろいろな方向から吟味出来るというのは、かなり良いと思います。

西野 七海
学科に対して、入学前のイメージとは
ギャップがありましたか?

小さい頃から機械いじりや乗り物が好きな人が多いという印象がありましたが、実際はそうでもない人もいて驚きでした。もちろんそういう人もいますが、少し興味があるくらいの人でも気負わず学んでいけると思います。

この学科で良かった所と困った所はありますか?

4力学を中心として、プログラミングや製図など様々なことを学ぶので、将来の選択肢が広がることが魅力です。ひと通り学んでから決めることが出来るのでより具体的で後悔しない選択につながると思います。その反面、学ぶことが多岐にわたる分、自分から学びに行き、やりたいことを見つけないと迷子になってしまいます。

印象的な科目はありますか?

3年次の実験実習です。特に、前期と後期に1回ずつある発表(実験のプレゼンテーション)は、教授陣からの質問に答えられるように必死に図書館で文献を読んだり、TA(院生によるティーチングアシスタント)などに沢山質問したりしたので、机上の学びが身になる感覚を味わえました。

履修科目はどのように選びましたか?

学部1、2年時はほぼ必修科目で埋まり、後は気になる一般教養科目を取っていました。2年生では必修の4力学の各講義と演習科目を取るとほぼ埋まるので、そんなに悩まなかったと思います。
学部3年時は卒研着手に必要な単位数まで自分の好きな科目を取ることが出来るのですが、4力学のどれに絞るかを決められず、全て取っていました。他にも自動制御など気になるものは率先して取っていました。

西野 七海
COLLEGE LIFE NO.3

海洋開発に先駆けて、
超音波を使った海底土壌環境の
調査方法を創ってます

立木 魁 さん

  • 学年・所属研究室:学部4年 朝倉研究室(当時)
  • 出身:東京都・穎明館中学高等学校 出身
東京理科大学と本学科を選んだ理由を教えて下さい。

大学での研究活動に関心があったため、私立大学内でも研究力が評価されていて、かつ大学院進学率も高い点が魅力的でした。また教育方針として実力主義がある一方で、教育サポーが充実していることも進学への決め手でした。学科の選択は、元々機械設計の職種に興味があったことと、機械系はニーズのある分野が多いため、入学後も業種の選択肢が多く残せることが主な理由です。

学部時代の履修科目はどのように選びましたか?

学部1年は授業の大部分が必修科目でした。2年次は、サークル活動も本格化し始めた時期だったので、ほとんど必修科目のみ取りました。3年次は、それまでと比較して履修選択の自由度が上がるため、自身の興味の赴くままに選びました。

立木 魁
卒業研究の研究室はどのように選びましたか?

自身が実感できる形で研究結果を社会に還元したいと考えていました。各研究室が扱う現象の中で、音は最も身近なものに感じました。実際、音はあらゆる用途で利用されています。こういったことから、音に関する研究であれば、その意義を肌で感じながら研究ができると思い、振動や音響を扱う朝倉研究室に入ることを決めました。

立木 魁
今後は,どのような進路に進もうと考えていますか?

大学院に進学して今の研究を続けます。現状では簡単な条件での基礎検討までしかできていないので、今後はより実フィールドに沿った条件下での適用可能性を探っていきたいです。将来は、自ら課題を探し、その解決に当たることができる社会人になりたいと考えています。研究活動を通して、問題に対し主体的に取り組むことで独自の解決策を見出すことができ、そのことに達成感を感じたからです。

COLLEGE LIFE NO.4

サブオービタルスペースプレーンの
比類なき空力形状を追い求めて...

山崎 彩花 さん

  • 学年・所属研究室:修士1年 米本研究室(当時)
  • 出身:茨城県・県立竹園高等学校 出身
山崎 彩花
この学科で良かったことはありますか?

守備範囲が広いところです。企業の募集要項を見ると、学科系統によって志望できる分野が制限されることがありますが、機械系であればだいたいどこの分野でも志望できます。私が高校生の時は宇宙開発をしたいから航空宇宙工学科に行きたいと思っていたのですが、大学生になってから宇宙開発へのアプローチの仕方は多様であることを知り、今は様々な選択肢を持つことができる機械工学科でよかったと思っています。

いま取り組まれている研究を教えて下さい?

サブオービタルスペースプレーンは亜音速から極超音速まで様々な速度域で飛行し、その機体形状に求められる空力性能は飛行フェーズによって異なります。私の研究では、翼と胴体から構成される一般的な機体形状でなく、より自由度の高い多様な形状が表現できるようなパラメータ設定を行い、複数の性能を満たすこれまでにないような機体形状を、遺伝的手法を用いて探索しています。

修士進学を決めたのはいつ頃ですか?

学部3年生の時、有翼ロケット実験機の打ち上げ予定が2023年3月頃でしたので、そこまで開発に関わって打ち上げにも立ち会いたいと考え、進学を決めました。

将来,どのような進路に進みたいですか?

宇宙輸送システムまたは宇宙での暮らしに関わるものづくりに携わることができる企業に就職したいと考えています。宇宙教育プログラムや有翼ロケット実験機開発の経験を生かし、宇宙を舞台にした大きなプロジェクトを引っ張っていけるような技術とマネジメント力を兼ね備えた人になりたいです。

山崎 彩花
COLLEGE LIFE NO.5

乱流遷移現象の普遍性解明と、
それに基づく汎用物理モデル開発!

神山 一貴 さん

  • 学年・所属研究室:博士1年 塚原研究室(当時)
  • 出身:東京都・芝浦工業大学高等学校
    (現 芝浦工業大学附属高等学校) 出身
博士進学を決めたのはいつ頃ですか?

修士課程進学後は、民間企業や国立研究機関への就職を視野に入れながら、常に博士課程への進学も検討していました。最終的に進学を決意したのは就職活動が終わった修士2年の後半です。博士課程進学にあたり、最も悩んだのがお金です。ただ、幸い私の代から文部科学省が博士課程の学生に向けた経済支援等を打ち出したこともあり、何とかなるだろうという思いで進学を決意しました。(実際何とかなっています。)

神山 一貴
いま取り組まれている研究を教えて下さい?

私の研究は流体力学における未解決問題の一つである乱流と層流の切替わり、いわゆる「乱流遷移」に焦点を当てています。例えば、台風や海流、飛行機の翼面では、皆さんご存じのように、流れに大小の渦が含まれています。これらの流れに含まれる渦の発生・発達・維持・減衰に関する統計的な普遍性や確率的な特徴を調査しています。研究の武器は京や富岳で知られるような強力なスーパーコンピュータを用いた数値流体シミュレーションで、実際の流路実験では実施困難な超大規模な流れを対象にした解析を行っています。最終的には、よりエコなエネルギー利用にもつながる、渦が沢山ある乱流を活用した伝熱促進、逆に乱流遷移抑制に資する知見の獲得を目指しています。

授業や研究以外に打ち込んできたことはありますか?

サークル活動と趣味のバイクです。サークル活動では物理研究会という団体で自主ゼミを開催し、流体力学やプログラミング、確率論や統計力学、場の理論について学生だけで勉強していました。また、機構学の授業で得た知識を活かしてロボットを自作し、ロボコンにも出場していました。ここでの先輩、友人は今でも私の人生で大切な人たちになりました。趣味のバイクで一人旅をするのは良い気晴らしになりました。特に、非日常と孤独感を噛みしめながら、通学と勉強を繰返す単調な日常を乗り越えていました。

将来,どのような進路に進みたいですか?

幅広い可能性を視野に検討中ですが、しばらくは今の研究テーマに関連する学術研究を続けたいです。ただ、最近は気象や脳、社会システムに潜む複雑なネットワーク構造(実は今の研究テーマの乱流と似ていたり)に興味があり、実学的で社会応用・還元が可能な企業研究所にも注目しています。培った専門知識と研究成果を活かしたアウトリーチ活動をしたいです。自身のユーモアを忘れずに、非研究者にも流体現象の面白さと美しさを伝えられるような流体展示品を作成したいです。

神山 一貴

Q&A

学科について

  • Q どんなことが学べますか?
    answer

    航空宇宙工学に限らず、機械工学で一般的かつ重要な基礎的事項(4力学)を全員が学び、機械情報学としてプログラミングや自動制御も学びます。機械製図の実習もあり、将来に幅広く活きる技術の基礎を習得できます。

  • Q 学部学科名変更に伴い、どんなことが変わりますか?
    answer

    理工学部機械工学科は、2023年4月より創域理工学部機械航空宇宙工学科へ名称変更予定です。
    航空宇宙関連の研究室が増え、また専門科目も航空宇宙工学分野が増えています。

  • Q 宇宙に興味なくても、入学していいですか?
    answer

    はい。宇宙そのものを追求すると言うよりかは、宇宙のような極限環境でも通用する技術を追求するための学問を学びます。ここで得られる知識や研究能力は、機械工学一般や航空工学でも活きてきます。

  • Q 宇宙以外の研究は?
    answer

    微細加工から医療機器や複合材料の開発まで、多岐にわたる研究室があります。プログラミングや製図なども学びながら自分の方向性や研究室を決められるため、将来の選択肢は広げられることが、この学科の魅力だと思います。

  • Q 宇宙飛行士になりたいです。なれますか?
    answer

    宇宙飛行士や航空パイロットを養成する学科ではないです。

  • Q 工学部機械工学科との違いは?
    answer

    機械工学は、あらゆる産業や先端科学技術の基礎となる学問であるため、両者とも学部の教育での基本的なカリキュラムに大きな差異はなく、本学科は航空宇宙工学の科目を充実させています。また、創域理工学部は広大なキャンパスに大型の実験装置等を有するため、航空宇宙、材料、加工等の最先端に関する教育研究が行われています。

勉強について

  • Q 入学した後の科目群はいつどのように決めるのですか?
    answer

    2年次までは必修科目として各科目群の基礎的なことを学びます。3年次から選択科目が履修単位の大半を占めるので、この頃からコース・科目群・研究室を意識するようになります。しかし、殆ど全ての選択科目を履修することも可能です。履修科目で研究室が決まるわけではありません。

  • Q 留年しやすいと聞いたのですが?
    answer

    きちんと課題をこなし、テスト前に計画的に勉強して寝坊しなければ、基本的に単位は取れますし、よほど諦めなければ留年しません。受験勉強は、大学での学びの基礎となるので、留年しないためにも力を付けておくことも大切です。

  • Q 英語が苦手ですが、ついていけますか?
    answer

    学部1~2年次で英語は必修科目になっていますが、理解度に応じた丁寧な指導が行われています。また、授業以外にも英会話レッスン(有料)やTOEIC IPテスト(有料)なども大学が定期的に開催しています。

  • Q 海外留学したいです。
    answer

    東京理科大学では、様々な留学支援が提供されています。1年間アメリカ留学した学部生もいますが、進級に十分な単位取得も実現するには相当の努力が必要かもしれません。大学院生(修士・博士)が半年や1年の研究留学をする例は多いです。

  • Q 学生が学会で賞をとることはありますか?
    answer

    はい。国際学会の講演賞や助成金などを含めて、毎年のように年間20件近く受賞されています。

学生生活について

  • Q 男性が多い学科なので女性はいづらそう...
    answer

    性別に関係なくみんな優しく、女性だからという理由で嫌な思いをすることはないです。女性が少ない分、すぐに知り合い仲良くなれて楽しいです。

  • Q 友人ができるか不安です。
    answer

    新入生皆が同じ気持ちなので、話しかければ誰もがフレンドリーに話してくれるはず。実習は班で行うので、課題の相談をしている内に自然と、色々な人と仲良くなりました。部活や学外学生団体に入れば他学科や他大学の友達も作れます。

  • Q 先輩とのつながりは多いですか?
    answer

    学内外の様々な活動に参加すれば先輩とのつながりは多くなります。宇宙教育プログラムやサークルで先輩とのつながりができます。
    大学院生がティーチングアシスタント(TA)として演習・工作実習・実験科目等の先生をしています。TAとの会話の中で、研究室の内情や諸々を教えてくれていたりしました。部活やサークルでは縦の繋がりがさらに活発かと思います。後輩から話しかけられて嫌な人はいないと思うので、ぜひ先輩に声をかけてみて下さい。

  • Q コロナ禍で影響はありましたか?
    answer

    実験実習だけでも対面で行われたので、そのときに友達を作ることができます。
    大学封鎖中は研究室の同期と会えず、みんなの研究進捗や就活状況が分からず不安に感じることもありましたが、GOTOトラベルを利用して前倒しの卒業旅行をしたのは良い思い出です。

  • Q アルバイトや部活との両立はできますか?
    answer

    可能ですし、むしろ色々なことにチャレンジしても良いと思います。社会や人とのつながりなど視野が広がります。複数のサークルに所属しながらアルバイトをこなす人もいます。ただし、アルバイトに夢中になり過ぎないよう、ご注意を。

  • Q 先生たちは怖いですか?
    answer

    怖いと感じたことはないです。困ったときには、豊富な知識と経験から的確なアドバイスをしてくれると思います。研究室まで行ったり、メールで質問したりしますが、丁寧に教えて下さります。しかし、メールの送り方などの基本的マナーの心掛けは大事です。

  • Q 実家と一人暮らし、どちらが多いですか?
    answer

    おおよそ半々です。野田キャンパス周辺は、家賃は安価でありながら、都内へのアクセスもよく、住みやすいと思います。

進路について

  • Q 大学院に進学するか迷ってます。いつ頃決めればいいですか?
    answer

    学部4年になると卒業研究のための研究室配属を決めます。大学院でも、同じ研究室に所属することが多いため、卒研配属の頃には進路を決めておくと良いかもしれません。学部成績上位者は優先的に研究室を決められるため、入学時から勉学に励んでおくと良いです。

  • Q 企業と研究で関われますか?
    answer

    企業との共同研究をしている研究室は多くありますが、実際に希望通りの研究に携われるかは約束できません。興味のある研究・研究室があれば、教員に相談してみるとよいです。

  • Q どんな業界への就職が多いですか?
    answer

    重工業、自動車業界、汎用機械業界が多いです。しかし、これに限らず幅広い分野から学科に対して、例年、修了人数を超える求人が来ています。

  • Q 就職後、どんなことが役に立ちますか?
    answer

    材料力学などの各種力学の考え方は、あらゆる“ものづくり”における基本として大事になってきます。また、実習で学ぶCADやプログラミングも、ハードやソフトのシステム設計に携わる上で経験が活きてきます。