東京理科大学 創域理工学部
機械航空宇宙工学科

学科案内

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あらゆる分野と密接に関わる
機械工学と航空宇宙工学の最先端を学ぶ

人間は自然環境、宇宙環境、また様々なテクノロジーの影響下に生活しています。
機械工学は総合・融合工学として、これらすべてに密接に関連する学問です。

機械航空宇宙工学科では、機械・航空・宇宙の技術に関わるあらゆる問題に対し、
その本質を把握、そして解決する道筋を
自分で考え出すことのできる人材育成を目標としています。
そのために、全ての重要分野の基礎である四力学(機械力学・材料力学・流体力学・熱力学)
については、十分な基礎力に加え、産業界のあらゆる分野で活躍できる
応用力を全学生が身に付けます。
さらには、「応用力学」「機械情報学」「航空宇宙工学」の3科目群から
重要分野をバランスよく学び、最先端の知識を伝授するとともに、
自らの成果を伝達する能力の涵養も図ります。

機械航空宇宙工学科の特徴 1 機械航空宇宙工学科の特徴1

基礎力を養成し
各自の専門分野へ

1年次は数学、物理学、化学、一般力学、プログラミング、図学など機械工学の土台となる科目を修得。
2年次には機械・材料・流体・熱の四力学に加え、機械情報学と航空宇宙工学の基礎となる学問を学びます。
3年次からは専門選択科目が大幅に増え、各自の専門性をより深めます。

機械航空宇宙工学科の特徴 2 機械航空宇宙工学科の特徴2

次代のニーズに
応える幅広い学び

自然環境と人間とテクノロジーの調和をモットーに、原子(ナノテク)から航空・宇宙まで幅広い分野で、これからのニーズに応えることのできる人材を育てています。
研究領域は、宇宙環境利用、宇宙往還機、ナノテクノロジー、ロボットや医療機器開発など多岐にわたります。

機械航空宇宙工学科の特徴 3 機械航空宇宙工学科の特徴3

6年一貫教育と
横断型コース参画

学部教育と大学院修士課程を一体化した6年一貫教育により、学部4年次から専門的研究能力の養成を行います。
創域理工学研究科(大学院)では、各専攻の研究室に所属しつつ、他専攻と共同して研究に取り組める「横断型コース」を実施しており、分野を跨ぐ教育・研究活動を展開中です。

研究領域

「応用力学」・「機械情報学」・「航空宇宙工学」
を学ぶことにより、
あらゆる分野に生かせる力をつけます。

宇宙 材料力学 機械力学 情報処理 設計工学・トライボロジー 軌道力学 機械材料学 流体力学 計測・制御・ロボット工学 航空機力学 生産工学・加工学 熱力学
風力発電 流体力学 材料力学 機械材料学 熱力学 情報処理 生産工学・加工学 設計工学・トライボロジー 計測・制御・ロボット工学 機械力学
義足 情報処理 熱力学 機械材料学 材料力学 生産工学・加工学 流体力学 計測・制御・ロボット工学 設計工学・トライボロジー 機械力学
*イラストは例になります。

● 応用力学(4力学)研究室へ

機械力学
機械・建築構造物の振動と音の学問
  • 振動は故障や事故のもと。振動音から原因特定し、発生を予測・防止する技術を創る!
  • ありとあらゆる機械に振動や音の問題が発生します。振動や音は機械工学だけでなく、土木・建築の分野でも大変重要です。機械力学はそのような振動・音に関する分野です。
熱力学
熱⇔仕事の変換と加熱・冷却の学問
  • 使えるエネルギを生んで無駄にしない。エンジンやタービンの効率を上げる技術を創る!
  • ロケットも自動車も、燃料を燃やして発生した熱を流体の運動に変えて、われわれはそれを利用しています。
    また、地球環境の温暖化現象でも、熱と流体が重要な働きをしています。
材料力学
機械構造・部品の強さと寿命の学問
  • 安心安全な強度が機械構造の要。負荷を受けた材料の変形を評価する技術を創る!
  • 物体が局所的に変形したりすると、単位面積あたりの力が大きくなり物が壊れる原因となります。それを防ぐために、変形や力のかかり具合を明らかにするのが材料力学です。
流体力学
空気や水の力と動きを読み操る学問
  • 身の回りは流体ばかり。航空に留まらず、省エネ・気象予測・災害対策の技術を創る!
  • 私たちは水や空気と一緒に生活しています。それらの流れを研究する学問です。
    血流や環境の問題とも密接に関係しており、人類の歴史とともに歩んできた古くて新しい学問です。

◆ 機械情報学研究室へ

知能機械学
実世界を認識して動くロボット工学
  • 自然現象を理解・解明して、人間生活に役立つような動作をする知能機械技術を創る!
  • 人工衛星、航空機、自動車、情報機器、医療機器、ロボットなど「自律化」が期待される、あらゆる機械装置・設備は「知能機械」といえます。
    知能機械を創って動かす学問です。
設計工学・トライボロジー
摩耗の低減と転がり軸受の高度化
  • 摩擦・摩耗を減らし、長期間安定して稼働する機械に欠かせない技術を創る!
  • 機械設計は機械の総合学問と言えます。
    設計製図、軸受などの機械要素の知識は機械設計で必須です。
    摩擦・摩耗・潤滑(トライボロジー)の理解もスムースな機械設計に重要です。
加工学・ナノテクノロジー
機械構造の創出、ものづくりの原点
  • 機械加工、微細加工、工作機械の構造を学び、機械構造に新たな機能を創る!
  • 切削、鋳造、プレスや溶接といった機械加工に加え、
    集積回路等のマイクロ・ナノシステムを作る分野です。

★ 航空宇宙工学研究室へ

航空宇宙工学
安心安全な空と宙への道を追求
  • 宇宙輸送機特有の姿勢運動を制御し、誰もが気軽に宇宙に行ける時代を創る!
  • 従来の使い捨てロケットに替わって、輸送コストを大幅に減らし、
    再使用出来る宇宙輸送機実現を目指します。
    高速空気力学に基づいた機体設計や制御システムを構築する学問です。
機械材料学
複合材料など新規材料の評価と開発
  • 様々な機械構造や部品を成す材料特性を評価し、強化方法・製作方法を創る!
  • 材料のミクロな構造とその性質の関連を解明する学問です。
    モノを形造る「材料」は工業の発展には欠かせません。
    材料科学は航空宇宙工学だけでなく、工学全体に必要な分野です。