磁化の温度変化の測定には新たに試料加熱のための炉と温度測定のための装置が必要になる。以下にその概略を示す。
炉は無誘導巻のヒーターで冷却管の内側にあり、スライダックで適当な電流を流すことにより試料の温度を変化できる。温度測定は熱電対温度計による。
試料は空気中では高温で酸化してしまうのでパイレックス管に真空封入してあり、サーチコイルも耐熱性のものが巻いてある。(この試料・サーチコイル・熱電対の部分は予め製作してある。各定数は表示(どこに???)してある。)
測定はヒーター電流を加減して温度を定め、飽和磁化(磁化コイルに許されている最大の磁界における磁化)をテキスト本文"Appendix
C-2 (磁化の測定)"の要領で測る。室温から 450
[℃]
位まで測定すればよいが Curie 点 Θ=360
[℃]
の前後は詳しく測る。冷却水の通水、測定時外の磁化コイルの電流の切断を守ること。