ピックアップコイルを貫く磁束の時間変化により生じる誘導電流を、Qメーターは(パワー(ON/OFF)スイッチからの積分開始のタイミングを決める信号をもとにして)時間積分して、Qメーターを通過した総電荷量を表示する。この計測した総電荷量により、磁束の変化量を求めることができる。
→1-5 本測定装置でどのように磁場H、磁化Mを測定するか?
またQメーターは総電荷量を表示するばかりでなく、誘導電流の時間変化をオシロスコープに表示させる出力を持つ。→AppendixB参照
※ピックアップコイルの巻き数や形状は、空心、Fe、Niで異なる最適値を持つ。以下を目安に各自で巻くこと。(ここで抵抗[Ω]とは、数[Ω]程度のコイル自身の抵抗と20[Ω]程度のQメーターの入力インピーダンスの和である)